関係者以外は何の話かさっぱりわからないでしょうが
世の中、学会と名のつくものは沢山あるのですが、僕の所属している学会の一つ、「日本顎関節学会」の学会誌が届き、総会のお知らせが折り込まれていた。
医局在籍中は毎年参加し、発表も行ってきた学会です。
今年の会場はなんとうちから目と鼻の先の船堀。
近いし行ってみようかと、シンポジウムのメニューをパラパラめくっておりました。
途端、冷水を浴びせられたような不愉快な気持ちになりました。
シンポジウムのシンポジストにはライバル講座(うちが権力争いに敗れ、いまやライバルでもないですが)の人間の名前がチラホラ。
パネラーに名を連ねるのは全部で三人。一人を除いては、この顎関節の世界ではさして有名ではないのですが…
僕が在籍していた頃は、顎関節症の分野では「巨人」と言われる僕の講座の教授が学会を仕切り、僕の顎関節症の師匠も毎年のように学会賞を受賞し、ライバル講座の人間の入り込む余地などなかったのです。
しかし、その教授が昨年退官したのに伴い、我らが陣営はすっかり弱体化し、ついに聖域とも言える学会も乗っ取られてしまったのです。
ウチの教授は学者としては超一流。しかし、政治力がなさすぎた。
反対に、ライバル講座の教授(現在は教授の座を譲り、特命教授となっている。只野仁か、お前は!)は政治力だけは超一流。
この差で、ウチの講座はじりじりと追いやられたわけです。
それにしても、今は教授(特命の後がま)になっている、関西弁がやけに鼻につく男は、その昔「あんなもんは口腔内科だ」と顎関節症の治療をバカにしていたくせに、したり顔(実際に顔見たわけではないですが)でシンポジストやってるのが許せない!
おいらが在籍中、お前のことなんか顎関節学会の会場で見た事ねえぞ!
なんで急に専門家ぶっちゃってるんだよ。
立場が変わったのをいいことに、日頃からウチの助教授にもひどい態度とってるらしいじゃないですか!
二十も年が離れた業績もたくさんある大先輩に対して、「君ぃー」とか偉そうな態度とって恥ずかしくないんですか?
男のプライドはないんですか?
天網恢々疎にして漏らさず!!!
人に恨み買うと、必ず自分の身に帰ってくると知っておきなさい。
だいたい、そやつのホムペに出てくる「我が教室が開発した顎関節鏡」云々。関節鏡はウチの教室が30年以上前に開発しとるわ、どあほ!おまえのは開発じゃなくて改良、人が考えたのに手を加えただけなんだよ。リファインなんだよ、リガズィなんだよ。嘘で全てを固めるな。
…
失礼、つい感情的になってしまいました。
で、学会誌をパラパラめくっていると、「開口障害の新しい概念」という特集が。
読んでみると、何のことはない、ウチの助教授が十年以上も前に発表していた「Square Shaped Mandible」のことでした。
本来であれば、国内の第一人者として、ウチの助教授がこの特集に原稿を書いても良さそうなもんですが、参考文献に名前が出てくるだけ。
これも政治力のなさ…
その昔、この病気の概念が日本にもない頃、教授や顎関節グループにも首傾げられながら研究を続け、手術による治療法を確立したのはウチの助教授ですよ。
それなのにー…
シンポジウムにすら呼ばれないとは…
これも政治力のなさ。
思えば、まだライバル講座と力が互角だった頃、あいつらはろくに勉強もせんと、まったく相手にしなかった僕らの教室も悪い。
向こうはこちらを潰す機会を待っていたのですから。何しろ、研究室の机に置いてあった論文原稿が、同じ医局員の手で盗まれ破棄されるような事件が頻発する講座ですから。暇さえあれば同僚の悪口言い倒してる講座ですから。
もっと対抗しないといけなかった。
などと嘆いてももう遅い。
正しいことをするには力がいる。と言ったのは誰でしたか。
不幸の手紙でももらったかのように、雑誌を見てイヤな気持ちにさせられたのでした。
| 固定リンク






コメント